この記事はTrick-taking games Advent Calendar 2025の17日目の記事となります。
目次
- 挨拶
- トリテ警察に怒られないための予防線
- 用語の定義
- トリックテイキングゲームの構造化と各要素に関して
- 1.トリテテイキングゲーム全体
- 2.ラウンド
- 3.トリック
- 制作への応用
- まとめ
挨拶
こんばんわ!
お久しぶりの方はお久しぶり。
初めましての方は初めまして。
HLKT工房と最近ではアトランティスゲームズというサークルでゲームを作成しております。
天空 薙と申します。
X上でこのカレンダーの製作者のR(アール)さんの背中を蹴っ飛ばしてしまったので、責任をとって2記事作成しようと思います
この記事はその2記事目となります。
この記事では自分がほかの製作者さんのトリックテイキングゲームのテストプレイをさせていただいたり、自作のテストプレイをしたり時に考えていたり、見ているトリックテイキングゲームというものに関して、言語化してみようという記事です。
抽象的な話も多分に含まれますが、よかったらお付き合いください。
トリテ警察に怒られないための予防線
いきなり物騒な項目ですが、いわゆるこの記事の注意事項です
- ここの記事ではこの記事の著者である天空が認識しているトリックテイキングゲームについて扱っております。天空の知識不足や抽象化に起因した、具体的なゲームでの例外やそもそもの本稿への異論に関しては「そういう考えの変人もいるんだなぁ」くらいの認識で生暖かくご覧ください。
- ここでは主にゲームルール、ゲームシステムに関して取り扱っております。そのため実際のトリテ由来の用語を厳密にいうと誤用の形で使う可能性があります。そこらへんはそっと教えていただけると助かります。
- ここで天空の主張は「トリックテイキングゲームはこうあるべき!!」ではなく「天空という人間の目からみたトリックテイキングゲームはこういう風に見えているよ。」なので的外れだなと思ったらあいつ目が悪いんじゃないか?と思ってやってください。
という感じでトリテ警察に怒られる要素があまり出せなかったですが、多分サイレンを鳴らして取り囲まれないように気を付けつつ始めようと思います。
用語の定義
トリテ警察に取り囲まれないように気を付けるといったな!あれは嘘だ!!
ということで、用語の定義なのですが、抽象化して話すために結構定義を端折ったりぶっ飛んだ形で置いていきます!
トリックテイキングゲーム(単にゲーム)
始まりから終わりまでの一通りの区間を指します。
大体は平等な条件で始まり、終わる時には勝敗がつきます。
ゲーム中はラウンドという単位で進行し、
1ラウンド内では複数回のトリックという小さい勝負を行います。
(補足)ゲームによって、ラウンドにあたる部分はいろいろあると思いますが、今回はラウンドで統一します。
ラウンド
ゲーム内の大きい区切り
基本的には 手札の配り→複数回のトリック(後述)→ラウンドの決算 という形をとる
手札
各プレイヤーに配られるリソースで、トリックに使用するものを指す
(補足)システムによっては場札やプレイヤー用の山札、カードと別に使用するトークンなどもあるが、特に断りがなければ丸っと含めて手札と呼ぶ
トリック
ゲームのメイン部分で小さい勝負の意味
ここの勝敗の積み重ねがゲーム全体の勝敗に繋がる
ランク
トリックで勝敗をつける要素
トランプの数字を指す言葉ですが、トリックによっては数字以外で勝負したりするがややこしいので、ランクでまとめます
スート
トリック内でフォロー(後述)ルールなどで使う要素
トランプのマークを指す言葉ですが、ここでは基本的にフォローするための要素として、扱います
フォロー
場札や他のプレイヤーによって自分の出す札に制限をかけられるルール
マストフォロー、メイフォロー、レーンフォローなどがある
フォローの種類とかは後ほど!
トリックテイキングゲームの構造化と各要素に関して
トリテの構造ですが、基本的に3層構造になっていると考えています。
※極度な抽象化をしているので結構な例外が出ます。例外を細かく拾っていくと年が明けてしまうので、かなり乱暴に抽象化していることをご了承下さい。
- トリテテイキングゲーム全体
- ラウンド
- トリック
これらの層ごとにルールがあり、(ルール同士の相性はあれど)層ごとに交換が可能と考えております。
そのため、トリックテイキングゲームのルールを考えて改良使用と考えたときに、この3層のどこをいじるとどう変わっていくかを考えていくのがよいかなと考えています。
上記の3層それぞれを細かく見ていこうと思います。
1.トリテテイキングゲーム全体
ここは主に①ラウンドを行う準備(主に手札の配布)と②ゲームの終了条件、③ラウンドの集計の3つのルールに分けられます。
そして①と②の間に複数のラウンドが挟まる構造となります。
①ラウンドを行う準備(主に手札の配布)
ここで行うのは主に「手札の配り」となります。
オーソドックスなカードのみのトリックテイキングゲームなら、ランダムなのか、ドラフトなのか
他のコンポーネントを使用するのであれば、トークンなども併せて配るなども含まれます。
②ゲームの終了条件
終了条件は様々ですが、一番よくあるのは規定ラウンド終了時や山札が切れていたらなどです。
③ラウンドの集計
得点計算に関しては下記の3点のいずれかまたは複数を行うことが多いです。
・ゲーム全体に対しての計算を行う(全体、個人目標など)
・トリックで得たものに対して何かしらの計算を行う(得たカードやトークンの集計)
・ラウンド全体の結果を見て何かしらの計算を行う(ビッドの結果など)
2.ラウンド
ここに関して、1と同じ形になります。(ので、細かいところはさぼります)
①ラウンドの準備
②ラウンドの終了条件
③トリックの集計
トリテ×〇〇みたいなテーマだとここのラウンド処理ルールが膨らんだりするでしょう。
また、ビットする、ビッドによる得点の収支、トリックで得られたカードによるセットコレクションなどもこの層でのルールになるでしょう。
3.トリック
ここがゲームのコアであり、めちゃくちゃ複雑にも、シンプルにもなる部分です。
このトリックでプレイヤーは何をするかがこのゲームで何をするかに直結することになります。
トリックを構成するルールとしては、下記4点になるかなと思います。
①カードの出し方
②手番の回し方
③勝敗の付け方
④勝敗後の手札の動き
①カードの出し方
1プレイヤー1回1カードというのがベーシックな形かなと思います。
ここを2プレイヤーで1カード(変則的なチーム戦)や
1プレイヤー2回手番を回して、1~2カード出す
みたいなことも考えられます。
また、ここにフォローのルールが含まれます。
フォロー自体は「自分が出せるスートに制限がかかる」ものを差しており、トリックの一番最初に出たカードのスートを参照することが多いかと思います。
更に、カードを出したときに効果が発動するようなものもここのセクションになるかと思います。
②手番の回し方
ここは大体時計回りになりますが、たまに特殊な回し方になったりします。
(チーム戦だと手札を見せあえるようにとなりあう関係でジグザグに手番を回したりなど)
③勝敗の付け方
最もランクの大きい(または小さい)ものが勝利
に追加で、「フォローによって勝敗が変わる」「同じランクだった場合に先(または後)に出したプレイヤーが勝利」「特定のスートが出ていた場合、そのスートが強い(いわゆる切り札)」
などがよく見るルールかなと思います。
④勝敗後の手札の動き
・勝利したプレイヤーが総取り
・強いランクを出したプレイヤーから順番に場のカードを獲得
・フォローできなかったプレイヤーがトークンを受け取る
などここもゲームによって大きく差異が出るところかなと思います。
制作への応用
トリックテイキングゲームの構造を分解してみましたが、
既存のゲームを上記の分解を元にばらして、一部のルールだけいじってみると…?
あら不思議!別のトリテにな…なったりならなかったりします。(笑)
もちろんこの形で分解しようとすると難しいゲームもいっぱいあると思いますが、
ゲームを分解して一部の要素を入れ替えて、組み立て直してみるとびっくりするくらいゲームの印象が変わる場合があります。
これが新しいゲームの産声になる可能性もあるかと思いますので、ゲーム製作者の方も、そうで無い方も是非試してみてください!
天空は下記のシステムの付け替えを真っ先に考えることが多いです。
・マストフォロー↔︎メイフォロー
・勝者が得点↔︎敗者が失点
・カード枚数が多いほうが勝利↔︎セットコレクション(バーストあり)
これをやるとトリテの顔が一気に変わります。そして、慣れてくると自分の好みのトリテの解像度が一段細かくなります。
何となくメイフォローが好きだなぁとかだった場合でも、実はメイフォローかつセットコレクションが入っていると好みとか…
もちろん交換可能なパーツを知らないと難しい部分もあるかもですが、それは、いっぱいトリテをやると手に入ります!
意外と王道トリテでもちょっと捻りがあったり、怪作と呼ばれるものは全ての要素が捻られてて複雑骨折してたり…
そして、これが出来ると初めてのトリテでもルールを聞いた時に、要素が知ってる別のトリテに似てる?と言うことはカード選択のキモはここか!?みたいなのが出てきたり、あっさり裏切られたりします!
そう言う楽しみ方もできるのでそういう見方をしてみてはどうでしょうか?
まとめ
と言うことで
トリテの構造解析をしてみたという話でした!
あ、マストフォローとメイフォローとレーンフォローの話を忘れていました…が、それはまた今度気が向いたときにでも!
この記事はTrick-taking games Advent Calendar 2025の17日目の記事でした!
明日は、サイトーサンさんの記事となります。
お楽しみに!!
天空 薙でした!