こんにちは!
初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。
どうも天空 薙です。
この記事は「Board Game Design Advent Calendar 2021」の22日目の記事として執筆されています。
そして、ちゃんとこのブログに記事を書くのが約1年ぶり(前の記事が2020年のアドベントカレンダー)という体たらくですが、ご了承ください。
前回のアドベントカレンダーでは、コロナ禍のイベントとして行われたイベントに参加した天空の感想と考察に関して書いておりました。
昨年に比べると大分空気は和らいでおりますが、以前コロナの影響は色濃く、自由に動ける状況ではない状態ではあります。
前回と対比してというわけではないですが、委託販売に関してHLKT工房でお願いしているものと天空が聞きかじった範囲で記録に残そうかと思います。
内容的には主に「委託形式」と「販売形式」に着目して、よくある委託販売の形式と天空の感じるメリットデメリットをまとめたものになります。
個々の例に関して細かい数字を出すと、論旨がぶれる可能性もあるため、ざっくりと一般的(と天空が感じる)数字をベースに話をします。
結果、結論が凡庸になりがちですが、お付き合いください。
<注意>
- 内容に関してHLKT工房内の数字をざっくりと出しますが、契約状況によっても変わるのでここの数字は一例という形でご認識おきください。
- この記事における「ボードゲームの委託販売」とは、製作者以外の販売者(主に店舗様)が代わりに購入者と金銭とのやり取りを行い、売り上げの一部を製作者に渡す行為を指しております。
- いわゆる卸業者に関してはHLKT工房はほぼ付き合いがなく、基本的に販売者と直接やり取りをしている形になります。
委託販売全体に関して
HLKT工房では、基本的委託販売する時にがっつり契約書を取り交わして~ということはあまりしておりません。
基本的に以下のステップでメールなどをベースに委託販売をお願いしております。
- HLKT工房から販売者への委託販売提案を行う
- 販売者からHLKT工房へ個数(と委託形式※)の指定を頂く
- 双方問題なければ、指定の個数を販売者へ預ける)
- 適当な期間(大体1か月とか)毎に販売者から販売報告を受ける
- HLKT工房から請求書を作成、販売者が振り込みを行う
※ここは次で話をします。
大体作品ごとにこのステップを踏んでいます(販売報告は販売者毎にまとめて頂きます。)
また、最初の個数以上販売できそうだと販売者が判断した場合、追加で発注を頂くこともあります。
販売者によって、いくつかのステップに関して抜けてたりしますが、大まかに上記の流れになります。
委託販売のメリット・デメリット
そもそも委託販売をするメリット・デメリットですが、天空的には以下のように感じています。
■メリット
・イベント以外でも制作物が購入できる状態になる※
・イベント以外でも制作物が購入者の目に触れる可能性がある
・製作者以外が制作物の宣伝を積極的にしてくれる
■デメリット
・販売手数料がかかる(大体20~40%)
・販売者への発送や請求書の作成などの手間が増える
委託形式
委託形式の違い
ここでいう、委託販売方法というのは、HLKT工房と販売者どちらが在庫を持つかということで、
「委託販売」か「買い切り」かのどちらかになります。
※「買い切り」は正確には委託販売ではない気もしますが、あまり区別はされていないのでそれは置いておきます。
委託販売:HLKT工房が持っている在庫の一部を販売者に預けている方式。
もし一定期間販売がされなかった場合返却される可能性などがある。
買い切り:販売者が在庫をいったん買い上げる方式。
売れ残りのリスク等は販売者が持つ。
基本的に販売者側のリスクが少ないのは「委託販売」ではあるのですが、その分委託手数料(販売者がもらう手数料)が低い傾向があります。
基本的な手数料としては大体下記の数字かなと思います(もちろん販売者によって上下します)
委託販売:20~30%
買い切り:40%
メリット・デメリット
委託形式の違いに関して、天空なりに感じているメリット・デメリットはそれぞれ以下になります。
委託販売
■メリット
・委託手数料が低い
(売れたときの取り分が多い)
・店舗もリスクが減るので、在庫を多めに持ってくれる
(売り切れによる機会損失が少ない、部屋が広くなる)
■デメリット
・取り扱い終了となり、急に部屋に在庫が返ってくる可能性がある
買い切り
■メリット
・お渡しした時点である程度まとまった金額をいただける
(結局、次の製作費に消える)
・売れ残ったときのリスクを販売者が請け負ってくれる
(ので、宣伝を頑張ってくれる)
■デメリット
・委託手数料が高い
(同人ゲームで販売価格から40%抜かれると赤字になるところもありそう)
・ディスカウントで売られる可能性が委託販売に比べて高い
(両方ともこちらの言い値で売ってくれるとは限らないですが、より買い切りのほうが多いイメージがあります)
販売形式
ここでいう販売形式というのは、実際に購入者がその商品とどう出会うかというところになります。
基本的に「店舗販売」か「ネット販売」に分けられます。
もちろん販売者によっては、両方というところもあります。
メリット・デメリット
販売形式の違いに関して、天空なりに感じているメリット・デメリットはそれぞれ以下になります。
店舗販売
■メリット
・実物を購入者が確認して購入してくれる
■デメリット
・その店舗に訪れる人にしかリーチできない
・店舗の棚によっては目立たなくなる
ネット販売
■メリット
・全国(下手したら全世界)どこでも購入が可能
・購入者の所在地を考慮しなくてよい分、販売先として教えやすい
■デメリット
・実物を見ていないので、ミスマッチが起こりやすい
まとめ
「委託形式」と「販売形式」に着目し、天空の感じるメリット、デメリットを列挙しました。
個人的には委託販売をお願いするメリットが大半のデメリットを上回っているという判断をしており、可能な限りお願いしている状態です。
ただ、「買い切り」のデメリットにも書きましたが、決して低くない販売手数料があったりするので製作費と日々にらめっこしている同人サークルにはつらいところでもあります。
製作者側もここのメリット・デメリットを踏まえたうえでWin-Winになるようにお付き合いができればなぁと思っております。
ちょっと宣伝
HLKT工房のゲームを委託販売してもよいよ!という店舗様がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください!
連絡はTwitterの@HLKT_kobo
または、
E-mail Support@hlkt-kobo.net
までよろしくお願いいたします!!
締め
ということで、約一年ぶりのブログ更新となってしまいましたが、ブログも含めてHLKT工房はマイペースに活動してまいりますので、よろしくお願いいたします。
明日は、Biblio_Gamesさんの予定です!
お楽しみに!!!
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